カテゴリー別アーカイブ: シェイクスピア

『ハムレット、復讐せよ』

様式混合を手近なところから語るなら、このミステリがもってこいだ。 英国きっての旧家(公爵家)の令嬢が二十一歳を迎える誕生日、彼女に「白いドレスを着せて溺死させ、埋葬までさせる」お遊びが、当代一と評された画家を父親に持つ芸 … 続きを読む

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『ビオラ』(マティアス・ピニェイロ、2012)(3)

マティアス・ピニェイロ『ビオラ』のDVD が届き、見直して非常に優れた作品であることを再確認した。先のエントリーで述べた主旨に変わりはないが、見落としていた細部を確認して、いくつかの疑問が解けた。 先のエントリーに含まれ … 続きを読む

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『フランスの王女』(マティアス・ピニェイロ、2014)

『恋の骨折り損』(Love’s Labour’s Lost)は言葉の劇である。ナバラ王と三人の臣下、フランス王女と随伴する三人の女性それぞれが言葉の掛け合いを披露し、王以下四人の男たちは王女以下四人の女たちに恋の詩を贈る … 続きを読む

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『ビオラ』(マティアス・ピニェイロ、2012)(2)

スペイン語(Castellano)の ‟Viola” の発音は日本語の「ビオラ」に近い。一方シェイクスピア『十二夜』の同名の人物は、日本では「ヴァイオラ」と英語読みされる。この文章で両者の表記が不統一なのはこうした事情に … 続きを読む

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『ビオラ』(マティアス・ピニェイロ、2012)

「(オリヴィア) あなた 、役者なの ?」 「(ヴァイオラ) ご賢察おそれいりますが 、これ以上意地悪な誤解をされないようにはっきり申しましょう 、ほんとうの私はいま演じている役の私とはちがいます 。」(シェイクスピア『 … 続きを読む

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シェイクスピア『十二夜』第一幕第五場

ピニェイロ『ビオラ』を見る上で、作中に引用されているシェイクスピア『十二夜』第一幕第五場の、ヴァイオラ(ビオラ)とオリヴィアの対話を読んでおく方がいい。少し長くなるが、小田島雄志訳を掲げておく。引用箇所の最後で、オリヴィ … 続きを読む

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マティアス・ピニェイロの映画

マティアス・ピニェイロの作品にはゲームをする人たちが出てくる。二種類のゲーム――その行動から彼らが従っている規則を推測できそうに見えるゲームと、実践の方が規則に先行しているために規則を読み取れそうにないゲーム――を区別で … 続きを読む

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