カテゴリー別アーカイブ: ナボコフ

「雪の上の足跡」について

ニコラス・ブレイクとウラジーミル・ナボコフの関連について述べた先のエントリーで、うっかり書き落としてしまったことがある。『死の殻』(1936)と、カーター・ディクスン『白い僧院の殺人』(1934)との関連についてである。 … 続きを読む

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ニコラス・ブレイク『死の殻』

ミステリを題材に書くのはやっかいだ。その作品を多くのかたに読んでほしいと思うならネタバレは禁物であり、論じたい事柄に言及するために回りくどい書き方をしなければならない。 ニコラス・ブレイク『死の殻 Thou Shell … 続きを読む

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ミステリという形式

ニコラス・ブレイク『死の殻 Thou Shell of Death』(1936)はおもしろい。創元文庫にブレイク作品は多くはないはずであり、本邦初訳が2001年になってせっかく出た以上、品切れにしておくのはもったいない( … 続きを読む

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『青白い炎』149行および597-608行へのキンボートの注釈について

岩波文庫版『青白い炎』刊行への捨石としてこのブログはさまざまな寄与とお節介をしていくことになっている。これはその一環である。 キンボートの注釈の中で、チャールズ王物語を形成するできごとの重要性に比して、彼の記述が極端に曖 … 続きを読む

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『青白い炎』27行とニコラス・ブレイク『死の殻』

『青白い炎』というエントリーの最後の節で、わたしは「後ろ向きの足跡の事件」が『バスカヴィル家の犬』を指すという意見の問題点を示し、27行の「シャーロック・ホームズ」は「アルセーヌ・ルパン」に取って代わったのではないかとい … 続きを読む

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生存戦略(なぜ『青白い炎』なのか)

近況についてのエントリーを書いていなかったので、唐突に『青白い炎』を論じ始めたりして、具合でも悪くなったのではないかとご心配をかけたかもしれない/かけなかったかもしれない/かけなかっただろう。 これには浅いわけがある。年 … 続きを読む

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『青白い炎』

目次 1 ナボコフに対する現代人の関心と無関心 2 過去主義者(preterist) 3 神秘主義からの脱却――言語空間の可能性へ 4 Combinational delight   1 ナボコフに対する現代人 … 続きを読む

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