カテゴリー別アーカイブ: マックス・オフュルス

オフュルス『マイエルリンクからサラエヴォへ』

オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者フランツ・フェルディナントとその妻ゾフィー(二人はサラエヴォ事件で命を落とした)の恋を描く『マイエルリンクからサラエヴォへ』は、『歴史は女で作られる』を準備する作品である(以下『マ … 続きを読む

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ピエール・ブロンベルジェ

オフュルス『ローラ・モンテス』の69年修復版(110分)は、先のエントリーで紹介した通り、ピエール・ブロンベルジェの尽力によって実現した。また08年のデジタル・リマスター完全版の企画者の一人は彼の娘ロランスである。 ピエ … 続きを読む

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オフュルス『ローラ・モンテス』のサウンドトラックについて

オフュルス『ローラ・モンテス』の08年デジタル・リマスター版の音声の素晴らしさについては前に述べた(紀伊國屋書店版DVDを視聴した感想)。その後Criterion 版Blu-ray を入手し、そのリーフレットの解説を通し … 続きを読む

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“Lola Montès” のデジタル・リマスター (2006-08) について

The Criterion Collection, “Lola Montès” 所収のリーフレットに、「修復とデジタル化について」という、本作品のデジタル・リマスターをめぐる詳しい説明がある(“Lola Montès” … 続きを読む

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ポスト・メロドラマからファスビンダー、シュレーターへ

様式の成熟は新たな様式を準備する。映画のメロドラマ形式が50年代までに爛熟し、陳腐なステロタイプに見えるようになっていたとき、メロドラマの殻を破って、つまりこの形式の特徴を受け継ぎながらそれに甘んじない表現を伴って、従来 … 続きを読む

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懲りないタチ

うじゃうじゃと更新してすまない。先のエントリーに引用した Andrew Sarris のエッセイに「ル・フィガロ」の『歴史は女で作られる』特集(1956年1月5日)に関する記載がある。執筆者の面々がすごい(” … 続きを読む

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“Lola Montès” 初公開版の謎

英語版Wikipedia, “Lola Montès” によると、初公開時(1955年12月23日パリ)のバージョンは140分だったという(2008年のデジタル修復版は115分)。残念ながら同記事 … 続きを読む

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無内面女子について

ここだけの話だが、わたしは女囚さそりの梶芽衣子の虚ろを好む者である。”Lola Montès” の素晴らしいデジタル修復版を見ていて、ショウの厳密な演出の中核であり、意志し得ないはずの機械としての … 続きを読む

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オフュルス『歴史は女で作られる』(シネマテーク・フランセーズによるデジタル修復版)

遅ればせながら、オフュルス『歴史は女で作られる Lola Montès』(1955)のシネマテーク・フランセーズによるデジタル・リマスター版(2008)を、紀伊國屋書店のDVDで見ることができた。 作品の紹介は公式サイト … 続きを読む

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ペッツォルト『あの日のように抱きしめて』――映画のメロドラマの系譜における

劇映画におけるメロドラマは、恋愛のはじまりやその帰趨(恋の成就または挫折)の表現によってではなく、結末に至るまでの迂路によって特徴づけられる。恋するふたりはさまざまな障害に直面する――事故やすれ違いなどの偶発事、恋敵の横 … 続きを読む

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