カテゴリー別アーカイブ: マノエル・ド・オリヴェイラ

この映画のためにだけでなく

「すべての映画は演劇についての映画である。他の主題はない。(注)」(ジャック・リヴェット) オリヴェイラ『フランシスカ』を特徴づける二重写しの表現は、この作品に特異的とみなされるべきか。それともオリヴェイラの諸作品を貫く … 続きを読む

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オリヴェイラ『フランシスカ』の手紙のエピソードについて

オリヴェイラ『フランシスカ』のストーリーの要所または転換点には手紙のモチーフが現れる。列挙すると、1) ファーストショットで読み上げられる、ファニーの母がジョゼ・アウグスト(以下J・A)の義姉に送った手紙、2) J・Aと … 続きを読む

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オリヴェイラ『フランシスカ』再論

オリヴェイラ『フランシスカ』(1981)は、今年7月13日に日本初公開された。翌日書いたエントリーがこれである――「オリヴェイラ『フランシスカ』」http://www.p-renaissa.jp/borujiaya/?p … 続きを読む

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オリヴェイラ『フランシスカ』

ジョゼ・アウグストが祭壇の前でフランジーナに向かって言う愛の定義は、「街を歩きながら、引きちぎられた自分の肉体の破片を探すこと」である。『フランシスカ』には原作があり、その小説は実話に基づいているという。とはいえこのジョ … 続きを読む

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特集「永遠のオリヴェイラ」第2部への期待

昨日の『フランシスカ』上映によって、「挫折した愛」4部作のうち2作品の公開が実現した。川崎市市民ミュージアムでの『過去と現在 昔の恋、今の恋』および『フランシスカ』の再映もすでに予告されている(9/10〜25)。 Ⅱ P … 続きを読む

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『フランシスカ』

映画好きならふつうに打ちのめされ、立ち直るのに相当の時間がかかると思う。 オリヴェイラ作品の文脈でいえば、ディオゴ・ドーリアという俳優の評価が変わる。あるいは『アブラハム渓谷』のアウグスタ叔母さんの祭壇、『アンジェリカの … 続きを読む

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『フランシスカ』上映決定

「永遠のオリヴェイラ」公式アカウントによる告知。

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『アブラハム渓谷』

鏡の中を覗いて帽子をなおすエマ、額縁に収まった何世代も前のレイディ、アウグスタおばさんの歴史的な祭壇、なぜだか長方形の長辺がとても長く、うなぎの寝床のように奥深い構造になっているエマの生家等々、本作の構図の基本は、縦長の … 続きを読む

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『アブラハム渓谷』のシューマン「月の夜」

オリヴェイラ『アブラハム渓谷』を見に高崎に行ってきた(4月3日)。シューマン「月の夜」(Mondnacht, 『リーダークライス』 op.39-5)がどの場面に流れるのかを確認したくなったからだ。使用される二箇所のうち一 … 続きを読む

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オリヴェイラとフラー

この二人の作品を交互に見ることは変だろうか? とんでもない。 表現方法はまったく異なるとはいえ、二人に共通するのは編集の冴え渡る技量だ。映画はこれに尽きるとわたしは思う。同時にこの二人の並外れた文学の才能(言語を梃子にし … 続きを読む

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