カテゴリー別アーカイブ: 保守反動

系図について

跡を継ぐものがいなければ系図は続かないので、婚姻以上に出生または養子縁組が系図の推進力である。婚姻という系図上の大きなイベントも、子孫の継続という見込みがあってこそ意味を持つ。 系図の興味深い点は、それがいくえにも分岐す … 続きを読む

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未熟考

スウェーデンは、おそらく日本においてこれまで無根拠に論者にとっての積極的な文脈で引用されることが多かった国ではないだろうか。それが日本での児童ポルノ禁止法改正への圧力という、けっしてスウェーデンの多数意見を代表していると … 続きを読む

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「作家として」

起訴事実を認めて謝罪会見をした猪瀬前都知事の発言に、「今後は(注 今後というのは五年間の公民権停止期間を含むと考えられる)初心に帰り、作家としての仕事をしていきたい」という一節があった。 公民権停止中も、「作家」としての … 続きを読む

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マラスキーノ・チェリー

マラスキーノ・チェリー(アーモンドの香りをつけたさくらんぼの砂糖漬け)は、パフェとかマンハッタンなど甘みで勧誘する食物・飲料の添え物である。今夕わたしはNavarra 産Garnacha種の安ワインを飲んでいる――見事に … 続きを読む

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ふくらはぎについて

小津のローアングルがしばしば女性のプロポーションを不恰好に見せるとはつとに知られた論である。しかしわたしはこれを肯んじない。先日某氏と同席した際にも、小津のふくらはぎの表現の問題点に関する真摯な指摘を頂いた。この時は常の … 続きを読む

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zitzenprächtig

zitzenprächtig [ 形容詞 ] 乳首麗しい パウル・ツェラン辞典にしかない語である。少し前に Soviel Gestirne(これほど多くの天体)について鹿爪らしいことを書き綴ってしまったが、書きたかったの … 続きを読む

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アカルイミイラトリガミイラニナル

ミイラという日本語の起源がスペイン、ポルトガル、イタリア諸語の mirra (没薬)に由来するという指摘は南方熊楠の「ミイラについて」(1917)にある。古来ミイラが薬として珍重されたことと、ミイラを作るために使用された … 続きを読む

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懐疑は踊る

至るところ暗鬼が跋扈している。懐疑は踊る程度じゃ洒落にならないので言い直すと、条理ある疑いの彼方へである。やっぱり洒落にならない。 疑いに条理があるのかと言えば当然ある。疑うとは命題が偽である可能性を検討することだから、 … 続きを読む

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性交様式論

このブログのコンセプトは革命と陰謀であり、モットーは“受動的で行こう”である。しかし、エントリを個別に見れば映画理論に関連する話ばかりなので、いったいいつになったら本題に入るのか、ひょっとしたらこの書き手はやる気がないの … 続きを読む

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