カテゴリー別アーカイブ: 美学

金井嘉彦「『ユリシーズ』の詩学」

金井嘉彦「『ユリシーズ』の詩学」(2011)を読む。 「映画の詩学」と題された第Ⅳ部は、『若き日の芸術家の肖像』と『ユリシーズ』とがどのように初期映画の表現形式(制作手法と上映形式)を取り入れているかを論じている。 『ス … 続きを読む

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ラモー『ボレアド』のアントレ

ついでにもう一つ種明かしをしましょう。 拙作「聖地」のオージーシーンに登場するラモーの音楽と、ダンスのモデルはこれです。 https://www.youtube.com/watch?v=SrRt994ow3Q ラモー『ボ … 続きを読む

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音律をつくる

「五十三音」の冒頭にある音律の話、あれだけではよくわからないというかたがおられるかもしれない。ちょっと補足しておこう。スマホやタブレットには無料のキーボード・アプリがあって、鍵盤をタッチすると音が出るので、そういうものを … 続きを読む

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The Operas of Antonio Vivaldi(R. Strohm, 08)

ヴィヴァルディのオペラ研究の最新にして最良の文献、Reinhard Strohm, The Operas of Antonio Vivaldi, Leo S. Olschki Editore, 2008(英語)が届いた。 … 続きを読む

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『フィラデルフィア物語』(キューカー、1940)

ジョージ・キューカー『フィラデルフィア物語』(1940)は物凄い作品だ。何度でもその凄さを語るべきなので、あえて書く。 わたしは最近、シネマ・ヴェーラの上映で見直した(7/6)。主題は、月の女神アルテミス、階級、マスメデ … 続きを読む

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座談会

桐子「わたしたち、百合ってこと?」 ミサト「作者のうすっぺらい、ネガやおい的感性にはあきれるわ。にわかのやおいにハードゲイ動画を見せると泣き出すっていうけど、その程度の想像力よ」 この子「わたし、すっかりバカ扱いされてて … 続きを読む

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大魔神五十周年

今年は映画『大魔神』シリーズ製作から50年目にあたる(シリーズ3作品とも1966年)。第1作は当たるかどうかの目算もなく発表されたのだろうが、時代劇と特撮を合わせた作りは今見てもかなりおもしろい。ここでの魔神は、これを拝 … 続きを読む

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ナポリ、1734年

18世紀中葉、スペイン・ブルボン家の支配下にあったナポリ王国の首都ナポリの人口は30万人に達し(注)、欧州ではロンドン、パリに次ぐ大都市となった。複数の大規模な歌劇場と、アレッサンドロ・スカルラッティによって築かれた音楽 … 続きを読む

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狂えるオルランドだじょ

これも18世紀の音楽における狂気の表現について論じるための取って置きのネタの一つだったはずなのだが、酔っぱらってきたついでに書いちゃうよー。 フーコーは『狂気の歴史』の中核をなす「妄想の超越性」の章を、ラシーヌ『アンドロ … 続きを読む

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狂えるオルランド

いきなり100枚ほどのエントリーをアップして読者のみなさんを呆れさせてやろうかと思っていたのだが、堪え性がないわたしは、前のエントリーで結局ネタを小出しにしてしまった。 小出しにしたついでに少しヴィヴァルディの『狂えるオ … 続きを読む

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