カテゴリー別アーカイブ: 映画

成瀬巳喜男「妻」「杏っ子」「鰯雲」など初DVD化

東宝から10月19日、初DVD化作品を含む成瀬巳喜男のDVDが発売される。 「妻」(1953)、「杏っ子」(1958)、「鰯雲」(1958)、「コタンの口笛」(1959)、「秋立ちぬ」(1960)の5タイトルだ。これで「 … 続きを読む

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成瀬巳喜男の音のつなぎについて

ショットをつないだり場面を転換したりする際、音を媒体にする編集手法は成瀬巳喜男作品を特徴づけるものである。たとえば物売りの声、豆腐屋のラッパ、夜回りの拍子木、通りに響いている三味線や歌声、風、雨、雷、落雪など、音と映像が … 続きを読む

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リヴェット「ノロワ」のシナリオ

リヴェット「ノロワ Noroît」について、ここでは次の3点を指摘する。 1. 登場する音楽家たちはMorag(Geraldine Chaplin)とErika(Kika Markham) の復讐の対象に入っていない。い … 続きを読む

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『くちづけ』(1955)

1955年、成瀬巳喜男は『浮雲』を制作した。前年に『山の音』『晩菊』が、さらにその前年に『夫婦』『妻』『あにいもうと』が、また1956年に『驟雨』『妻の心』『流れる』が撮られる。1955年を中心に戦後成瀬を代表する作品群 … 続きを読む

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リヴェット「デュエル」の音

リヴェット映画祭で上映中の「デュエル」の魅力の一つはサウンドトラックにある。オープニングタイトルに重なる街の音声がすでに聞き捨てならない緊張感を持っている。そして、クラブ “ルンバ” のピアニスト … 続きを読む

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ジャック・リヴェット映画祭

ジャック・リヴェット映画祭! https://jacquesrivette2022.jp/ 「セリーヌとジュリーは舟でゆく」「デュエル」「ノロワ」「メリー・ゴー・ラウンド」「北の橋」の5作品。「デュエル」「ノロワ」「メリ … 続きを読む

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サーク『アパッチの怒り』(1954)

NHK・BSPで8月28日(金)午後1:00〜2:20放送予定。 同年に製作された『異教徒の旗印』は昨年日本語字幕付きDVDで発売された。サークの1954年作品にはまた『心のともしび Magnificent Obsess … 続きを読む

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『ショックプルーフ』を見て『眠りの館』を再考する

『ショックプルーフ』は素晴らしいフィルムだ。サークには珍しいボニー&クライドもので、このジャンルの代表作の一つと言ってよい。ただしラストのあっけないハッピーエンディングはサークならでは。ラング作品と比較するなら、『暗黒街 … 続きを読む

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サーク『眠りの館 Sleep, My Love』(1948)

ノワールの秀作。だがヒロイン、クローデット・コルベールが適役かと言えば疑問がある。夢遊病や妄想とは縁がなさそうな面持ちだからである。ヒロインに好意を持つ青年(ロバート・カミングス)が彼女の心の病について疑いを持つのは、そ … 続きを読む

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サーク『丘の雷鳴』

基本的に修道院のセット内で撮られた室内劇。洪水によって避難してきた近隣住人と彼らを支える修道女の、数日間の生活が描かれる。本当は明日の刑執行が予定されていた死刑囚の若い女性が、手錠もかけられずにわずか二人の警官によって護 … 続きを読む

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