月別アーカイブ: 3月 2014

トニー・スコットのモンタージュ

少し前に『イングロリアス・バスターズ』(2009)が引用している映画について書いた。その一つは『エネミー・オブ・アメリカ Enemy of the State』(1998)である(「国家の敵」という『イングロリアス・バス … 続きを読む

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映画の夢見るイメージ

『七年目の浮気』(1955)は、小道具の一つである精神分析を含めて『飾窓の女』(1944)の劣化バージョン的作品だ。冒頭のマンハッタン先住民のエピソードはともかく、物語本来のイントロダクション――猛暑のニューヨークを後に … 続きを読む

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「作家として」

起訴事実を認めて謝罪会見をした猪瀬前都知事の発言に、「今後は(注 今後というのは五年間の公民権停止期間を含むと考えられる)初心に帰り、作家としての仕事をしていきたい」という一節があった。 公民権停止中も、「作家」としての … 続きを読む

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Christian Petzold: Gespenster-Trilogie(April 2014, Tokyo)

クリスティアン・ペッツォルトの「幽霊三部作 Gespenster-Trilogie」が、来る4月、アテネフランセ文化センターとゲーテ・インスティトゥート東京の共催によりドイツ文化会館で公開される。http://www.a … 続きを読む

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マルシャル・ゲルー

20世紀フランスを代表する形而上学者と言えば、(ベルクソン以外は)マルシャル・ゲルーを措いて他にない。デカルト、スピノザ、ライプニッツと対峙して、あれほど独創的な成果をあげることができた人はゲルーだけである。その上彼はマ … 続きを読む

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ツナについて

まあWikipediaのツナの項を参照あれ。 「スズキ目サバ科マグロ族に分類される魚の総称」とある。このような分類に対しては、寿司ネタ的に考えて驚倒せざるを得ない。 スズキもサバもマグロも好きである。しかし、突如として「 … 続きを読む

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レナーテ・ザミ、レトロスペクティヴ

レナーテ・ザミ氏のレトロスペクティヴに行った(16日)。心洗われる経験だった。映画を撮るとは並大抵のことではないので、ましてや五月革命の時代にベルリンの映画アカデミーで学び、映画制作を通して真剣にまたナイーヴに芸術と政治 … 続きを読む

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公理的集合論以前の熱狂について(Ch.S.パースの「関係項の論理学」に寄せて)

Ch.S.パースの「関係項の論理学」はとにかくすごい論文である。ハーヴァードでの講演に基づく『推論と事物の論理』の中核をなすこの第三論文は、パース哲学の土台となる三項のみならず、記号論理学の先駆をなす着想を独自の記法(存 … 続きを読む

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叡智的延長(マルブランシュ)

マルブランシュとバークリー。前者の長寿の賜物で、二人は会見している。この出会いは哲学史上の画期の一つである。神父と主教、宗旨は多少違うけれども、形而上学的見解に関しては相通じるものが多い。 マルブランシュの叡智的延長の概 … 続きを読む

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マスクの解釈学試論

花粉の季節が到来した。 わたしはしばしば小田急線の快速急行というものに乗って新宿ー藤沢間を移動する。首都圏の私鉄各線が設けている各駅停車/非停車区分に基づくカテゴリーには、もし日本に将来ゾラのような作家が出るとすれば、お … 続きを読む

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