月別アーカイブ: 6月 2014

エディ・コンスタンティーヌ祭について

ファスビンダー映画祭2014 の2日目は『アメリカの兵隊』、『聖なるパン助に注意』、『あやつり糸の世界』という実に心憎いセレクトである。何が心憎いのかと言えば、エディ・コンスタンティーヌ祭であることだ。こういう組合せはア … 続きを読む

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祝「ファスビンダー映画祭2014」大入り満員

『愛は死より冷酷』、『悪の神々』、『リオ・ダス・モルテス』、『ホワイティ』というきわめて豪華な初期4作をもってファスビンダー映画祭2014 が今日幕を開けた(オーディトリウム渋谷)。わたしは今回上映される全16作品をDV … 続きを読む

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共同体の誕生

『白い汽船』(1976年、ボロトベク・シャムシエフ監督)に登場する共同体の破滅と再生の神話は興味深い。 キルギスの山深く暮らす民に残る共同体再生に関する伝承は、民の出自を鹿に育てられた男の子に求めている。昔この地域には互 … 続きを読む

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ダニエル・シュミット、レトロスペクティブ

http://www.athenee.net/culturalcenter/program/sc/schmid.html ついに(注)。アテネフランセ文化センター主催、オーディトリウム渋谷にて、第1期:2014年7月12 … 続きを読む

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ファスビンダー『愛は死より冷酷』(1969)

『愛は死より冷酷 Liebe ist kälter als der Tod』 の冒頭に、「ランツベルク通り沿いをドライブするシークエンスはジャン-マリ・ストローブのおかげで利用できた(注)」とあるのは、ファスビンダーがヒ … 続きを読む

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小学館独和大辞典(第二版)の電子辞書アプリ(iOS用)

こんなものがあったのか。。http://www.monokakido.jp/iphone/grossesde2.html 以前ツイッターで見かけた気がするが、昨日ラテン語クラスの仲間からiPad に入った実物を見せていた … 続きを読む

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田舎に着いたときの愉快な気分

昨日「田園詩」を讃える下手くそな感想文を書いていて、オフュルス「快楽」とルノワール「ピクニック」を見直したいなと思っていたら、今日、amazon.ukから「ピクニック」DVDのおすすめメールが届いた。 日頃の心がけがよい … 続きを読む

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『田園詩』

繰り返し見たくなり、何度見てもおもしろい映画といえば、わたしの場合小津作品だ。溝口、成瀬、フォード、ホークス、ラング、ロメールらのいくつかの作品も、もちろん折に触れて見たくなるし、見れば再発見があり、こちらの映画の見方の … 続きを読む

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東急線のヘンタイグマについて

東急線のドアのところで、ひらくドアにごちゅういください、と告知してくれているクマはヘンタイである。打てば響くように、パンツはいてないよね、と答えてくださる明敏なあなた。正確には、シャツだけ着ていると言うべきだ。 コメント … 続きを読む

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『荒魂』(5)

「佐太がうまれたときはすなはち殺されたときであつた。」 佐太は出生と同時に埋め殺され、殺されると同時に再生する。彼の二度目、三度目の生を養ったのは大地であり、穴であった。佐太の再三にわたる誕生は穴からあたかも転がり落ちる … 続きを読む

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