月別アーカイブ: 4月 2016

『アブラハム渓谷』

鏡の中を覗いて帽子をなおすエマ、額縁に収まった何世代も前のレイディ、アウグスタおばさんの歴史的な祭壇、なぜだか長方形の長辺がとても長く、うなぎの寝床のように奥深い構造になっているエマの生家等々、本作の構図の基本は、縦長の … 続きを読む

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『アブラハム渓谷』のシューマン「月の夜」

オリヴェイラ『アブラハム渓谷』を見に高崎に行ってきた(4月3日)。シューマン「月の夜」(Mondnacht, 『リーダークライス』 op.39-5)がどの場面に流れるのかを確認したくなったからだ。使用される二箇所のうち一 … 続きを読む

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『牯嶺街少年殺人事件』を撮るということ

エドワード・ヤンの『牯嶺街少年殺人事件』が公開されてから四半世紀経った。1991年は、冷戦の終わりを記す年であり、日本にとっては終わりの始まり(いまわたしたちが目の当たりにしている日本の衰亡の起点)である。エドワード・ヤ … 続きを読む

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アルゲリッチ、ルガーノ・フェスティバル・ライブ 2012

ルガーノ・フェスティバル(2012年)の3枚組CD が出ている。 アルゲリッチはモーツァルトのハ長調コンチェルト(K 503) をしばしば演奏している。特にアバドとの共演は、この指揮者最晩年の代表的なレコーディングとなっ … 続きを読む

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春宵に寄す

肌寒くもなく生温くもないこうした宵に、温燗で軽く一本やるのはよいものだ。ただし身近にたまねぎが七つ六つ転がっていなければ、であるが。 向かいの片瀬山はすでに山桜が満開、夕刻はぼんやり窓外に目をやっているだけで、西日に照ら … 続きを読む

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『牯嶺街少年殺人事件』のサウンドトラック

至る所に細やかな仕掛けがあるので、映画館でそれらをすべて把握するのは困難かもしれない。 ヒロインの少女が病気の母とともに親戚の家に戻ってくる場面で、すぐ近くのビリヤード場の前を通り過ぎて画面奥の石段を登っていく夜のショッ … 続きを読む

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