月別アーカイブ: 8月 2016

ヴィスコンティ『ルートヴィヒ』デジタル修復版Blu-ray

まだ見ていないので、まったく空虚なエントリーです。 だいぶ前に予約していた『ルートヴィヒ』のBlu-rayが今日届きました。オマケのひとつとして、1983年に日本でただ一度放映された「日本語吹き替え版」なるものが入ってい … 続きを読む

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ヴァン・デル・カンプ監修による新しい『スヴェーリンク鍵盤作品全集』

The Sweelinck Monument の一環としてGLOSSA レーベルからリリースされたスヴェーリンクの鍵盤作品全集(CD6枚)は、NM Classics レーベルの9枚組全集と並んで素晴らしい企画である。スヴ … 続きを読む

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加藤泰後期作品の折り返し構造について(2)

『日本侠花伝』と『炎のごとく』の魅力が、重要な出来事とそれを描写するショットの前後半における呼応、つまりここで言う「折り返し」構造に尽きるなどと主張するつもりはない。激しい情念の充填(不正義や裏切りに対する憎しみと怒り、 … 続きを読む

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加藤泰後期作品の折り返し構造について(1)

加藤泰後期の2作品『日本俠花伝』(1973)と『炎のごとく』(1981)はどちらも2部構成で、前後半に呼応しあう場面またはショットが配置される「折り返し」構造を持つ。 長尺の映画と、物語構成そのものに自覚的な映画に、こう … 続きを読む

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『風と女と旅鴉』の音声について

前のエントリーで報告させていただいた通り、今後こちらでは落ち着いて音楽と映画を論じることができる(たまに小説も書く)。 『風と女と旅鴉』のニュープリントの音声がとてもよいことは前に述べたが、今日同じプリントをフィルムセン … 続きを読む

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ラモーと機械――『ピグマリオン』について

ラモー『ピグマリン』は1748年初演の一幕のバレエである(きわめて美しい歌唱もあるのでオペラと考えていい)。颯爽たる音楽と、これにふさわしい物語(自作の彫像を愛し、美神の助けによって彫像を人間化する芸術家)の組み合わせは … 続きを読む

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ラモー『ダルダニュス』

『ダルダニュス』はラモー1730年代の意欲作であり、バロックとモーツァルトの様式を結びつける点で音楽史的に見逃せない作品である。 序曲(フランス風)中間部の動機は、J・S・バッハの管弦楽組曲第1番の冒頭楽章でもおなじみの … 続きを読む

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『風と女と旅鴉』

フィルムセンターにて今日再見――待望のニュープリント上映である。特筆すべきは音声の鮮明さだ(ノイズがまったくといっていいほどない)。三國連太郎と中村錦之助が出会う川辺の少し前のショットで、木立の間を一人行く連太郎が川のせ … 続きを読む

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ラモーとジャンティ・ベルナール

『カストールとポリュックス』の2ヴァージョンを比較して聴いてみようと思い、ググってみたら、ラモー・オペラDVDBOX なるものを見つけた。前にここで紹介したクリスティ指揮の『ボレアド』の他に、『カストールとポリュックス』 … 続きを読む

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ラモーと彼の様式

ラモー『結婚の神と愛の神の祭典』のニケ盤ブックレットの解説(昨日も紹介したThomas Soury の文章)は、作曲の目的と上演される舞台(ラモーのオペラは劇場のみならず、ヴェルサイユでの式典などでも上演された)、それに … 続きを読む

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