今日はたしか

パウル・ツェランの誕生日だ。乳首麗しい

Psalm と題されたツェランの詩を飯吉光夫氏の翻訳で掲げる(『誰でもないものの薔薇』所収の「頌栄」)。

誰でもないものが僕らをふたたび土と粘土からこねてつくる、
誰でもないものが僕らの塵に呪文を唱える。
誰でもないものが。

たたえられてあれ、誰でもないものよ。
あなたのために
僕らは花咲くことを願う。
あなた
にむけて。

僕らはこれまで
ひとつの無だった、いまも無であり、これからも
無のままだろう、花咲きながら――
無の、
誰でもないものの薔薇。

魂の透明さを持つ
花柱、
天の荒涼さを持つ
花粉、
茨の上方で、おお茨の
上方で僕らが歌った真紅の言葉のために
紅の花冠。

 

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