1965年,Das Alte Werkのヨハネ受難曲の謎

も~い〜くつ寝〜る〜と〜。まいど、ニーマントです。酔っ払っていません。電車に乗っていてタイクツなので、ブログをアップしようとしています。

昨夜のことでした。わたしは一昨年買ってずっと放置していたコンラート・ユングヘーネル指揮カントゥス・ケルンによるJ・S・バッハのヨハネ受難曲のCDをようやく聴きました。たいへん優れた演奏だと思います。しかし、第4稿と明記されているのにチェンバロが入っていません。不思議ですね。通奏低音に何を選ぶかは、版の違いにかかわらず、演奏家の裁量によってかまいませんけれど、わざわざ楽譜に指定されている作曲家の判断を変えてしまうためには相応の理由がなければなりません。現在その理由をスーザン忖度しているところです。

その途上、要するにいろいろググっておりましたところ、1965年のアーノンクール&レオンハルトによるヨハネ受難曲のCDが発売されていたことを知りました。迂闊にも今まで気づいていなかったのです。わたしはこの音源のアナログバージョンを持っています。レコードの箱にも解説のノートにも、はっきりこれがコンツェントゥス・ムジクス・ウィーンとレオンハルト・コンソートの共演によると明記されており、ノートにはコーラスを除く演奏家一人ひとりの名前も記載されています。しかも、合唱の通奏低音がタヘッツィ、レチタティーヴォとアリアのそれがレオンハルトであるとも書いてあるのです。にもかかわらず、2008年に出たCDは、少なくともジャケットを見る限り、アーノンクールとコンツェントゥス・ムジクスの演奏であるとうたっています。

これはどうしたことでしょう。昨夜わたしはWebから東京丸の内のCD屋さんに注文を出しました。取り置きができたとのメールをもらったので、さっそくゲットしに向かっています。結果については、アナログ音源としっかり聴き比べてからあらためてご報告致します。

【追記】無事CDを入手し、開封して演奏者リストを確認してみた。通奏低音がタヘッツィとレオンハルトの分担であること(先に書いた通りレオンハルトはレチタティーヴォとアリアを担当)、および弦の奏者たちがコンツェントゥス・ムジクス、レオンハルト・コンソートどちらの所属かは明記されている。したがって、Das Alte Werk 50周年という企画の一環として2008年にCD化されたヨハネ受難曲(1965年録音)が、コンツェントゥス・ムジクスとレオンハルト・コンソートの共演によるものであることは間違いない。しかし、それならなぜ元のアナログ音源通りに演奏グループの名前を併記しなかったのか釈然としない。じつを言うと、アナログ・レコードにはHans Gillesberger 指揮と記載されている。これはギレスベルガーがウィーン少年合唱団とコルス・ウィエネンシスの指揮者(コーラスマスター)だからである。事実上の音楽監督はアーノンクールだったのかもしれないが、この事情も本CDではぼかされたままだ。CD添付の冊子を開くと、表紙裏にまず作曲家バッハの名前、改行して曲のタイトル、改行して数行に渡って独唱者一覧が続き、ウィーン少年合唱団、コルス・ウィエネンシスを並べて記した行の次の行からは大きな活字でConcentus musicus Wien, Nikolaus Harnoncourt, Hans Gillesbergerと1行ずつ区切って書かれている。音楽監督とかコーラスマスターといった担当に関する記載はいっさいない。冊子のどこにも元の録音に関する解説は載っていない。ひどいではないか――このヨハネの録音から、Das Alte Werkレーベルによる歴史的な教会カンタータ全集がスタートしたと言ってよいのだし、もちろんその全集はコンツェントゥス・ムジクスとレオンハルト・コンソートという両輪によって前進したのだから。だいたいわたしはこの音源のCD化をとても長いこと待ちわびていた。発売元がジャケットにきちんとレオンハルト・コンソートの名称をあげておいてくれず、また国内の輸入元も“あの”ヨハネのCD化であることを周知してくれなかったため、危うく入手しそびれるところだった。しかしぼやくのはやめてこの名演を聴き直したい。何といっても60年代のアーノンクールのガンバとレオンハルトのオルガンの共演を聴くことができるめったにない機会なのだ。わたしの持っているアナログ音源は、ところどころ大きなノイズが入るので、それらから解放されるのはありがたい。

カテゴリー: グスタフ・レオンハルト(Gustav Leonhardt), ニコラウス・アーノンクール, 陰謀, 音楽   パーマリンク

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