『夢見るローラ』

小田急線の代々木八幡駅は秋刀魚のようにカーブしていて(注1)、通過列車はこの湾曲のためキイキイきしり声を立てる。ところでこの駅舎に面したとあるビルの壁には比較的大きな二つの広告掲示スペースがあり、今はその一つがバルテュス『夢見るローラ』(注2)だ。実物よりおそらく相当大きな画面で、少女のつや消ししたような顔と掲げた両腕、しどけなく広がったスカート(換喩)を眺めることができる。この作品を今回のポスターに選んだ担当者の美的判断力を賞賛したい(「判断力」を賞賛してどうするんだという話ではあるが)。

注1 なぜ「秋刀魚のように」と書いたのか、自分でもよくわからない。秋刀魚は別にカーブなどしていないはずである。
注2 『夢見るテレーズ』の誤りであった。したがってこのエントリーのタイトル自体誤っているわけだが、バルテュスの本名はドゥ・ローラなので、この間違いはわたしの潜在意識の産物とみなし、このまま放置しておきたい。

付記 こういうエントリーに写真がないのは間が抜けているとは思うが、めんどくさいので勘弁していただきたい。

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