エルンスト・ユンガー『パリ日記』

ユンガーの翻訳が比較的充実している外国語のひとつは日本語だろう。『パリ日記』を邦訳で読めるのはうれしい。

ユンガーという夢見る人。こんなに生々しい夢を日記に書きつける人もまれである。おそらくこの日記が書かれた時期、状況におけるドイツ軍人の精神の状態がこうした記述に影響しているのだろう。

著者のもて男ぶり、交流の広さが結果的にもたらしたドキュメントとしての興味深さも特筆すべきである。なかでもセリーヌの、ユンガーをして呆れさせるほどの狂態は一見の価値がある。

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