増村保造の本とDVD

品切れになっていた『映画監督 増村保造の世界』がワイズ出版映画文庫の一冊となって来る6月に再刊される。http://www.wides-web.com/

また同月、角川シネマコレクションから増村作品のDVDが一挙に8作リリースされる。価格が下がって『青空娘』、『氾濫』などが再登場するだけでなく、『爛』、『「女の小箱」より夫が見た』、『妻二人』(若尾文子と岡田茉莉子の共演作)、『積木の箱』と、初DVD化作品が4点並ぶ。増村にDVD化されていない作品がこんなにあるのは驚きだが、ともあれうれしいブーム到来である。http://cinemakadokawa.jp/common/images/pdf/kadokawaCC_chumon_1406.pdf

増村保造の映画を持ち上げない人は少ないけれども、どこがどういいのかについて語られることは稀である。これまで全作品をふりかえってスクリーンで見るチャンスはほとんどなく、未DVD化作品も複数あったという事情が、突っ込んだ議論の妨げになっているとすれば残念。これほどの曲者監督であるから、一作でも未見作品があれば論じることがためらわれるのもむりからぬことだ。わたしも見ていないものが多いので、そのうちの一本でも、ミニシアターで一回限り企画上映されたり、TVで放映されたりするとうれしくなる。

ただ、これは昨年の清順特集の時に強く感じたことであるが、集中的に一人の作家の作品を見ることから得られるものも大きい。デジタル上映が当たり前になってしまったいま(フィルムで見たいのはやまやまなのだが)、せっかくDVD化された増村作品を角川コレクションさんにはぜひ劇場でも特集上映してほしい。

【追記】 akatukiyami さんからご教示いただいてはじめて知ったが、今年6-9月、フィルムセンターで増村保造の全映画作品が上映される。ここでしかできない画期的な特集だ。http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2014-7-8/kaisetsu.html#event

 

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