葛藤

わたしは哲学が美学と接するところが好物なので、ライプニッツとロック、もちろん『判断力批判』とカッシーラー、他にもいろいろあるが、最近は分析美学の秋ということで、そういう関係の本を含めて乱読している。グッドマン『世界制作の方法』も、『分析美学基本論文集』が刊行された今だから読み直すべき本だと思う。カッシーラーのシンボル形式を大胆に世界のヴァージョンと読み換え、可能世界ではなく現実世界の多元性を起点に一つの世界からそれとは異なる世界の制作方法を分析する。これは映画や音楽を論じる者にとってはうれしい激励の書だ。
と同時に、グッドマンは哲学体系を導く指針として、唯名論的デフレ理論(つまり、余計な世界のヴァージョンを受けつけることなく、バサバサとカミソリでそれらを削ぎ落とすこと)を推奨している。
世界についての多元主義と、多元化の実際についてのデフレ理論。この組合せは、わたしも常々模範とするところだ。

【追記】 タイトルと内容が無関係になってしまった(当初は別のことを書くつもりだった)。

カテゴリー: 哲学   パーマリンク

コメントは受け付けていません。