『熱波』のワニとピラール

ミゲル・ゴメスの長編第4作『アラビアン・ナイト』の公開が待ち遠しい。

わたしのスマホの待ち受け画面は『熱波』(Tabu, 2012)のオリジナル・ポスター(ワニさん)である。彼の長編第1作『自分に見合った顔』(2004)の第1部にも、すでにワニのぬいぐるみが登場していた。『熱波』第1部の最後のエピソードの、ピラールがジャン=ルカとともに入るカフェの通路にも、子供が乗って遊ぶワニのおもちゃがさりげなく置いてあった。

わたしは『熱波』の第1部が大好きである。ポルトガルは現代映画の最先端を行く。ピラールの姿にはペドロ・コスタとストローブの書法のみならず、シュレーターとクルーゲに通じるものをわたしは感じる。クルーゲでは『愛国女性』や『定めなき女の日々』の、シュレーターでは『爆撃機パイロット』のそれぞれ探索する女性たちの姿が『熱波』のピラールに及んでいるのではないだろうか。

ミゲル・ゴメスのワニとピラール。『アラビアン・ナイト』にはこれに見合ったどんなイメージが登場するのだろうか。

TABU

 

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