構造盆地について

甲府から先、中央本線下りの普通列車の本数は急に少なくなる。先を急ぐわけではないから構わないとはいえ、電車に乗っている時間に乗り換えの待ち時間が加わるので退屈する。知らない町をぶらつくのは楽しいけれど、盆地はこの時期まだ蒸し暑い上に、遮るもののない日射しはきびしい。ただ、市街地を少し離れるとちょくちょく果樹園があり、民家の庭先には柿が実っていたりする。こういう景色は和やかな感じである。
甲府盆地についてググっていたら「構造盆地」という地質学の概念が出てきた。地殻変動でグシャッと湾曲してできた盆地のことを指すらしい。Wikipediaのこの項目には、アマデウス盆地、パリ盆地、ロンドン盆地などの例が並ぶ。ロンドンもパリも甲府盆地の仲間だとは知らなかった。
構造盆地の線に沿ってわたしは松本方面へ向かっている(甲府盆地と松本盆地は構造上連結しているのだそうだ)。岡谷の甘だれの蒲焼きにでも初挑戦してみるかと思案しつつ窓外を見ると、信州の景色は甲府あたりとは異なり、削られた山肌が急峻で、見慣れないと怖い。

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