Directors’ director

フラーは自伝の中でこの言葉を使っている(邦訳p. 601)。映画作家からの信頼が篤いだけでなく、自分より年上の監督(たとえばジョン・フォード)からずっと年下の監督(たとえばジャームッシュやギタイ)まで、実に幅広い人たちとの出会いを果たしている。

『ベートーヴェン通りの死んだ鳩』は(当時の)西ドイツのTVドラマとして製作されたが、この企画を知ったファスビンダーはフラーに会いに行き、自作のウェスタン(おそらく『ホワイティ』)を見せた上で『ベートーヴェン通り』への出演を希望したと言う。フラーはファスビンダーのフィルムについて率直にダメ出しをした上、『ベートーヴェン通り』への彼の出演も断った。しかし後年(自伝で回想しつつ)、彼を自作に出さなかったことを後悔している(その後のファスビンダーの仕事についてはフラーも高く評価している)。

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