Twitter 社からサービスの新たな仕様が発表された。140字制限は維持されるが、@返信の相手のアカウント名、引用URL等本文以外の文字はこの制限に含まれない(つまり@返信時やURL引用時も正味140字書ける)。また@返信の内容がフォロワーのTLにも公開される(「@アカウント名」と「.@アカウント名」の区別がなくなる)とともに、自分のツイートをRTできるようになる。
140字の枠を外したらTwitter ではなくなるという、おおかたのユーザーの意見を尊重した結果だろう。と同時に、意見交換や議論の応酬に際し対話者双方に等しい文字数を提供することで、金魚のフンの連鎖を助長しようという点に新仕様の特徴が認められる。議論をふっかけたり問いかけたりして相手を対話もどきの罠に引き込んでから、質問には答えず徐々に論点をずらし、相手を疲労困憊させることで本来の主題をうやむやにするというクソレス職人にはうれしい仕様変更だろう。また炎上中の自分のTLを一時的にでもフォロワーの目から隠しておきたいという無駄な抵抗も、@返信内容の公開という小さな仕様の変更で潰えることになる。これでまた鍵をかけてひきこもるユーザーが増えるに違いない。
自分のツイートのRTについては、かねてから(もちろん他人のポストに対して)わたしが駆使していた時間差RTをお薦めしたい。おもしろいツイートをふぁぼっておいて、後にそれが役立ちそうなTLのコンテクストでRTするという技法である。ただしこれが使えるのは一度限りだから、局面をよく見定めて繰り出す必要がある。もちろん過去に一度もおもしろいツイートをしていなければ、この方法を自分で使うチャンスは残念ながらない。
ところでTwitter 社は、先のわたしの提案を一顧だにしていない。だめじゃないか。