『フランシスカ』

映画好きならふつうに打ちのめされ、立ち直るのに相当の時間がかかると思う。
オリヴェイラ作品の文脈でいえば、ディオゴ・ドーリアという俳優の評価が変わる。あるいは『アブラハム渓谷』のアウグスタ叔母さんの祭壇、『アンジェリカの微笑み』の死体、『家族の灯り』の描き割り的なセット等、オリヴェイラ作品に特徴的な素材の布置(disposition)についてのこちらの見方が根底からひっくり返る。
世界制作において完璧な作品で、この点で『アブラハム渓谷』と双璧をなす(台詞を2度繰り返す際の構図―逆構図、冒頭とラストの音楽の呼応、抑制されていながらダイナミックなカメラのトラヴェリングなど)。
くわしくは9月の公開後に書きたい。

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