Gustav Leonhardt

生涯で師と慕ってきた唯一の人だった。この人が存在する世界にともに生きることができたのは何という幸福なめぐりあわせだったことか。

昨年5月の明治学院チャペルでの演奏は、60年代の先生を彷彿とさせた。充実しきった演奏で、どこにも陰りはなかった。トッパンホールでは珍しく最後のアンコール曲をアナウンスされた。「最後に悲しいタイトルの曲でお別れしましょう。フローベルガーの『私の未来の死をめぐる瞑想』です」。しかしこのときもどちらかと言えばユーモラスな語りだった。昨年12月、パリでのコンサートが聴衆の前に姿を現した最後だったと聴く。

病をおして最後までステージに立たれたことはレオンハルトらしいと思う。みごとな生き方である。わたしにとってはたんに芸術上の師ではない。

ありがとう。少しは休まれたほうがいいと思いますが、あなたのことだから、天上でも仕事をやめることはないでしょう。またお会いしましょう。

このブログはしばらくお休みします。少し落ち着いたらレオンハルトの演奏についても何か書いてみたいと思っています。

 

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